RCaBoCha のバックアップ(No.6) - アールメカブ

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RCaBoCha のバックアップ(No.6)


管理人 について : 参考ページ 統計的言語処理: 形態素解析パッケージ RMeCab


RCaBoChaパッケージ

日本語の係り受け関係を R で解析できるようにします.形態素解析パッケージRMeCabもご参照ください.

_ 実装済みの関数

今のところRCaBoChaパッケージには以下の三つの関数しかありません.

RCaBoCha関数 : CaBocha? の単純な出力を返す.

> kekka <- RCaBoCha("今日は鰻が食べたいな。")
FROMAT_TREE =
<DATE>今日</DATE>は---D
                鰻が-D
          食べたいな。
EOS
> kekka # D1 は句の連番,D2 はその係り受け関係を表す
  Term1  Term2    POS D1 D2
1  今日   今日   名詞  1  2
2    は     は   助詞  1  2
3    鰻     鰻   名詞  2  2
4    が     が   助詞  2  2
5  食べ 食べる   動詞  3 -1
6  たい   たい 助動詞  3 -1
7    な     な   助詞  3 -1
8    。     。   記号  3 -1

RCaBoChaFreq?関数 : 否定の係りを判定して頻度を測る

> kekka <- RCaBoChaFreq("今日は鰻が美味しいな.
+                      昨日は鰻が美味しくなかった。")
> kekka
           Term1 Freq
1            が    2
2            た    1
3            な    1
4            は    2
5          今日    1
6          昨日    1
7      美味しい    1
8 美味しい+ない    1
9            鰻    2

RCaBoChaFile?関数 : ファイルを対象に否定の係りを判定して頻度を測る

> kekka <- RCaBoChaFile("綺麗な花.txt")
file = 綺麗な花.txt 
> kekka
       Term1 Freq
1       あの    1
2       この    1
3       その    1
4         だ    1
5    だ+ない    2
6         は    2
7    は+ない    1
8         も    1
9       綺麗    1
10 綺麗+ない    2
11        花    3

_ CaBoCha 0.60

ここからダウンロードして,インストールしてください.

Windowsではファイルをダブルクリックし,文字コードは Shift-JISを選び,後は[続ける]を押すだけです.

Linux や Mac OS X ではかなり面倒な手続きが必要です.ここを参考にしてください

_ 現在のヴァージョン

_ バージョン 0.01 (R-2.7.1) 2008年 8月27日

_ Windows 版バイナリ のインストール方法

fileRCaBoCha_0.03.zip (R-2.7.1) と 付属の環境設定ファイル

インストール手順

  1. まずCaBoChaをインストールしてください.ここ から win32バイナリをダウンロードしてインストールします.インストール先は標準設定のまま C:\Program Files\CaBoCha とします.また文字コードは Shit-Jis のままとします.
  2. 次に RCaBoCha_***.zip をRにインストールします.*** の部分はバージョン番号です.Rのメニューから[パッケージ][ローカルにあるzipファイルからのパッケージのインストール]を選んで,ダウンロードした RCaBoCha_***.zipファイルを選んでインストールします.[win-libraryを作成したいのですか] と聞いてきた時は OK を押してください(この際,R はユーザーフォルダを作成します).
  3. ここで,Rのライブラリフォルダがどこにあるかを確認してください.Rのコンソール画面で .libPaths() を実行すると分かります.通常はRがインストールされたフォルダになります.
    1. この結果の最初の出力 ([1] のすぐ右横の表示内容)
      [1] "C:/PROGRA~1/R/R-2*~*.*/library" 
      のように (*の部分はバージョン番号)なっていれば,R 本体と同じ場所にあります.以下の手順の4.までを実行してください.
    2. .libPaths() 最初の出力
      [1] "C:\\Document and Settings\\ishida\\Documents/R/win-library/2.7"
      あるいは
      [1] "C:\\Users\\ishida\\Documents/R/win-library/2.7"
      のようにユーザー名を含んでいる場合は,ユーザーフォルダにライブラリはインストールされています.以下の手順の4. は飛ばして,手順の5.,場合によっては 6. までを実行してください.
  4. 続いて, CaBoCha と R の両方が標準的なフォルダにインストールされた状態であり,またRのライブラリフォルダが R 本体と同じ場所にあれば,fileRCaBoChaInstall.bat をダブルクリック してください.これでインストールは完了です.さっそく機能を試してみてください.なお試用データセットを用意しました.
  5. CaBoCha はデフォルトのままインストール先を変更しなかったが,Rのライブラリフォルダがユーザフォルダになっている場合,XPのユーザーであればfileRCaBoChaInstallXP.bat を,またVistaのユーザーはfileRCaBoChaInstallVista.bat を実行して,環境設定を行ってください.これでインストールは完了です.
  6. 以上です。なお、R 終了時にはワークスペースを保存しないことをお勧めします。言語解析結果は、一般に大きなオブジェクトになり、容量を必要とします。
  7. ここまでの手順でうまく動作しない場合
    1. CaBoCha と R のインストール先を独自に変更した場合や RCaBoCha が動作しない場合は以下を手作業で実行してください.
      1. CaBoChaをインストールしたフォルダ内の bin フォルダに libcabocha.dll libcrtff.dll というファイルがありますので,この二つを R のライブラリ関連フォルダ library にインストールされた RCaBoChaパッケージフォルダ内の libs フォルダ内にコピーします.
      2. R のインストール先に RCaBoChaパッケージ用のライブラリフォルダが存在しない場合,別の場所,すなわちユーザーフォルダにインストールされた可能性があります. 例えば個人名のフォルダの中に 「ドキュメント」->「R」->「win-library」->「2.*」があり,その中に RCaBoCha\libs フォルダがあるかもしれません。Rのコンソール画面で .libPaths() と実行すると分かります.以下は Vista Home Basic にR-2.7.1をインストールし、続いてRCaBoCha をインストールした直後に実行した結果です。
        > .libPaths()
        [1] "C:\\Users\\ishida\\Documents/R/win-library/2.7"
        [2] "C:/PROGRA~1/R/R-27~1.1/library" 
        この場合は libcabocha.dlllibcrftt.dllwin-library/2.7 の中のRCaBoCha\libs? というフォルダの中に手作業でコピーしてください。

ご利用は自己責任でお願いします.

_ Mac 版バイナリ のインストール方法

fileRCaBoCha_0.03.tgz (R-2.7.1)

  1. R を起動します. メニューから [パッケージとデータ]→[パッケージインストーラ]を選びます.一番上のCRANと表示されているメニューを[このコンピューター上のバイナリパッケージ]に変更します.右下の installボタンを押して,ダウンロードした RCaBoCha_***.tgzを選びます.*** の部分はバージョン番号です.
    1. インストールする権限がないといわれた場合は,自分のホームに例えば RLibs などというフォルダを新規作成します。そして,やはりホームに .Renvironというファイルを作成し,中身を次のように編集してください.
      R_LIBS=/Users/ishida/Rlibs
      ishida の部分は terminal 画面の $ マークの前に表示されているログイン名に変えてください.terminal上では以下のようにしても作成できます.
      $ echo 'R_LIBS=/Users/ishida/Rlibs' > .Renviron
      $ cat .Renviron
    2. その上で,Rを起動しなおして,再びRCaBoCha_***.tgz パッケージをインストールする手続きを行い、ファイルを選ぶ前に ウィンドウ下の [ユーザーエリア] にチェックを入れておきます.

以上です。なお、R 終了時にはワークスペースを保存しないことをお勧めします。言語解析結果は、一般に大きなオブジェクトになり、容量を必要とします。

ご利用は自己責任でお願いします.

_ Linux 版バイナリ のインストール方法

fileRCaBoCha_0.03.tar.gz (R-2.7.1)

R コンソールで次のように実行してください.

> install.packages("RCaBoCha_0.03.tar.gz", lib.loc = ".",
   repos = NULL)
> library(RCaBoCha)

以上です。なお、R 終了時にはワークスペースを保存しないことをお勧めします。言語解析結果は、一般に大きなオブジェクトになり、容量を必要とします。

_ 試行用データ

&ref(): File not found: "dataRCaBoCha.zip" at page "RCaBoCha"; Shift JIS です。MacOSXやLinuxの方は、解答後の二つのファイルをUTF-8に変換してご利用ください。