　【オースティン（米テキサス州）＝五十嵐文】米大統領選で民主党候補指名を争うバラク・オバマ上院議員（４６）とヒラリー・クリントン上院議員（６０）の討論会が２１日夜（日本時間２２日午前）、当地で行われ、オバマ氏に予備選・党員集会で９連敗中のクリントン氏が、選挙戦からの撤退を覚悟しているとも受け取られかねない言葉を初めて口にした。

　１時間半以上に及んだ討論会の締めくくりで、クリントン氏は「ここにバラク・オバマと一緒にいられて本当に光栄だ」と、オバマ氏に手を差し伸べて握手。さらに「この選挙戦で何が起きようと、私たちは大丈夫だ。家族や友人の強い支えがある」と述べ、観衆から大きな拍手を受けた。

　米紙ワシントン・ポストが２１日発表した世論調査では、３月４日に予備選を実施するテキサス州での支持率はクリントン氏４８％、オバマ氏４７％とほぼ横一線となり、オハイオ州でもオバマ氏に７ポイント差まで迫られた。クリントン氏は両州で大勝しなければ指名は絶望的とみられるだけに、この日の発言を「まるで敗北宣言」と報じたメディアもあった。

　ただ、クリントン陣営幹部のマーク・ペン氏は「勝つために戦っている」と真っ向から反論。クリントン氏もこの発言以外では、オバマ氏が唱える変革を「他人の言葉のコピー」などと厳しく批判していた。
